某なメーカー製品開発に携わっていたとき、繁忙期に入ると猫の手も借りたいとよく思いました。
そんなとき、僕の元に新規派遣を一人入れてくれる話を受けました。
C言語10年の経験値らしいです。
受け入れ資料もなく時間を割くのが面倒だという気持ちもありましたが、ただただ助かるなと思っていました。他の派遣社員も普通に作業ができている人たちに囲まれていた環境だったので。
で、新規派遣B氏が入ってきました。
「Bと申します。10年、C言語で開発をやっておりました。本職場に慣れるまではご迷惑をおかけすることもあると思いますが、よろしくおねがいします。」
当たり障りのない挨拶。声は小さめ、だが、姿形はさわやかな印象。
で、最初の一か月程度は、職場に慣れてもらう為、環境構築とテスト行ってもらうが習わし。
でで、作業を説明していると「テスト苦手なので、なるべく実装したいです。」
なぜか、この言葉を聞いてB氏の実力を把握できた気がしました。
で、開発環境構築が終わり、テストに入ってもらいます。
テストケースは作成済みであり、製品動作を確認すればいいだけです。テストケースを一通り実施すると仕様がなんとなくわかるようになるのが狙いです。とりあえず、慣れた人ならば1時間強程度で終わるテストを実施してもらうわけです。
僕「分からないことがあったらすぐに質問してくださいね。あと、半日以上かかりそうであれば連絡ださい。」
僕の心(分からない部分は絶対にあるだろうからさっさと質問しに来いよ、半日もかからない作業だから半日もかけずに終わらせろよ)
と、やんわり伝えるわけですよ。
…。
一時間後、寝むそう。てか、寝ている。気づけば半日過ぎてるし。アクションなし。確認してみる。
僕「進捗具合はどうですか?」
B氏「まだ終わりません。てか、これはなんですか?」
…。
もしかしたら、プログラミングの腕前だけは確かなのかもしれない。
今後に期待する。
…。
残念無念である。C言語を知らないC言語プログラマ。
共通ヘッダに
static const char *a[3][3] = {"a", "b", "c", ,,,,,,};
とか、書いてありました。わおっ!
共通ヘッダに書いたらincludeしているファイル全部で定義しちゃうぜ。メモリ無駄だぜー!みたいな。指摘しても、「いや、問題ありませんよ。何言っているのですか?」という感じ。たのしぃーーーー。
その後も色々とネタを提供してくれたB氏。僕に新たな価値観を提供してくれたB氏。10年戦士といえども、この様な方もいるからこの業界は面白い。
半年後、退去していただきました。
【B氏から学んだこと】
・派遣は何がくるかわからない。
・猫の手はいらない。
では、シャケなベイビー!!
↓C言語プログラマなら2冊以上もってるよね。